大会長挨拶

大会長 沼田 直子
石川県南加賀保健福祉センター所長(行政医、小児科医)

この度、北陸地方では初、石川県で学術集会を開催させて頂くことになりました。大会テーマに掲げましたように、大切なものを見つめ合える仲間づくりを念頭に、大会開催まで、この地において、「顔と顔が見えるネットワーク」を育てていくことを目標にした取り組みを現在進めています。

その大きな柱の一つが、2019年4月から1年半をかけて開催中のプレイベント「虐待対応ネットワーク向上研修会~虐待理解の学習会・交流会~」です。『学ぶ』『つながる』をキーワードに、福祉、母子保健、医療、教育、保育、司法、地域の子育て関係者など、多機関多職種の皆様が、毎回80名近く参加しています。お知らせで届けた言葉は「子どものそばに立ち続けられる自分でいるために、信頼し合える大人集団でいたい!ひとりじゃない、みんなの力で!」。会を重ねるごとに、来年に向けての熱気が徐々に高まってくるのを感じています。

大会運営に関しては、2018年4月に、多職種からなる12名の準備委員会発足会を居酒屋!で開催して以来、ゆっくりと準備の歩みを進めてまいりました。今、約1年前となり、先の「学習・交流会」等も通じながら、大会テーマを体感ご理解頂いた皆様を含め、ご支援してくださる方々50名余りの実行委員会形成へとすそ野を広げつつあります。ひとり一人の思いを大切に、組織運営自体のあり方も大会テーマ実現のためのひとつのチャレンジ。多機関多職種のネットワークとしての大会運営委員会が、理解し合い、助け合い、ゴールを目指すチームのように動ける組織づくりを目指しています。

ネットワークで対応するという言葉が溢れている一方、それが本当に機能し、子どものそばに立てるものとなっているのか、そのためには何が必要なのか・・・、それを時間をかけて検証、体感しつつ、来年には大きなうねりとなって、『私達仲間』が皆さまをお迎えできればと願っています。石川県、金沢の地で、そんな温かい『器』としての大会を感じて頂けるのか、是非見届けて頂ければと思います。

大会テーマ「心をとりもどす」が意図するのは、子どもであり、家族であり、そしてそれをめぐる支援者でもあります。大会企画のプログラムを作り上げていく上での、キーワードは『こころ』「関係性」『愛着』です。現在、プログラム委員会を中心に、多彩なアイディアで詰めているところでもありますが、ご参加いただける皆様がお互いに膝を突き合わせて話し合い交流し合える形を多く取り入れられればとも考えているところです。下記に主要なプログラムを一部ご紹介いたします。

特別講演として、村瀬嘉代子先生と青木省三先生のご対談、Munro先生をお迎えして英国におけるネットワーク構築のあり方に関して(仮案)のご講演、北川恵先生、遠藤利彦先生による愛着に関するご講演等を予定しています。

金沢には、多くの皆様をお迎えする大きな会場がないため、5~6つの分散会場となりますが、メイン会場は、兼六園すぐそば金沢歌劇座。金沢の主要な観光地を巡りながら、その他会場を回って頂けます。冬は、益々食べ物がおいしくなる時期。皆様のご参加を心からお待ち申し上げております!